公開日:2014.03.06 更新日:2017.09.28
髪を育てる、眠りとホルモンの関係
良い眠りは昔から「栄養」「運動」と並んで、健康を維持するための基本といわれています。
病気にならないための免疫力をつけるのも、若いお肌を保つのも、良い眠りが関係しております。
そしてもちろん美しい髪を育てるのも。
髪が薄くなってきた感じがする、抜けやすいというお悩みは睡眠のとり方が影響しているのかもしれません。
今回は睡眠と髪の成長の関係をお話したいと思います。
眠っている間に女性ホルモンが分泌されて、髪が成長します
「良い眠りをしていますか?」と伺うと、「8時間眠れていません」「睡眠時間が不足しています」というお答えが多くあります。
良い睡眠は「8時間眠ること」という考えが定着しているからでしょうか。
しかし最新の睡眠医学では、8時間睡眠にこだわる必要はないという説に変わっているようです。
大切なのは眠りに入ってからの3時間なのだそうです。この時間がいちばん深い眠りで、このときに成長ホルモンや女性ホルモンが分泌されるというのです。
女性ホルモンの「エストロゲン」は美容ホルモンとも呼ばれ、十分に分泌されると、肌のハリや輝きが変わってきます。
また髪の毛の成長を司っているのもこのエストロゲンです。
エストロゲンには髪の毛を作り出し、毛髪を成長させてそれを持続させる働きが備わっているのです。
寝入りばなの3時間をしっかりと眠っておかないとエストロゲンの分泌が衰え、抜けたり、薄くなったりというトラブルが起きてしまうのです。
健康な髪を作りだすには眠りに入った3時間がとても大切…。
つまり良い眠りとは、時間の長さではなく眠りの深さです。
【8時間眠ることではなく、最初の3時間を深くぐっすりと眠ること】
案外知られていないことなのです。
深く眠って、ホルモンを分泌させる3つのポイント
ではどうしたら良い眠りができるのでしょうか?
現代人は眠りの入り方が苦手なようで、それで良い眠りにつけないのだと多くの快眠セラピストが指摘します。
良い眠りに入るためのポイントをご紹介しましょう。
■ポイント1■ 夕食は眠る3時間前までに食べる
眠る直前まで食べていると、睡眠中も消化器官は働き続け、ホルモン分泌の低下につながることがあります。
女性ホルモンの分泌には、眠る3時間前には夕食をすませテレビを見ながらのお菓子やデザートも控えたほうがいいでしょう。
■ポイント2■ 眠る前にパソコンや携帯は見ない
眠る時間が近づいてきたら、パソコンや携帯電話は控えたほうが良さそうです。
パソコンや携帯電話から発せられる光(ブリーライト)は脳を刺激し、寝つきを悪くし、また眠りを浅くするといわれています。
■ポイント3■ 起きる時間を決めて守りましょう
体のリズムは朝、太陽の光を浴びることでスタートします。すると、夜も決まった時間に眠くなってきます。
起きる時間がバラバラだと、睡眠のリズムも整わず、どうしても浅い眠りになってしまうのです。
お休みの日は、ゆっくりと朝寝を楽しみたいけれど、良い睡眠をとるためにはオススメできません。お休みの日も元気よく起きてしまいましょう。
いかがでしょうか?
昔の人は「春眠暁を覚えず」と言いました。しかし現代の私たちは目覚めたら元気よく起きてカーテンを開けて、太陽を浴びましょう。
こうして1日をスタートさせることで、体のリズムが整い、そして睡眠の質も上がるのです。
良い睡眠で女性ホルモンの分泌を促し、健康な髪を育みたいですね。
女性ホルモンを崩さない生活を意識する事も非常に重要です。
生活のリズムを守ることで、夜ぐっすりと眠れ、その結果、女性ホルモンの分泌も促進されるでしょう。