女性の薄毛、遺伝との因果関係は?│仕組みやケアの方法も解説

女性の薄毛、遺伝との因果関係は?│仕組みやケアの方法も解説

薄毛の悩みを持つのは男性だけのイメージが強いかもしれませんが、30・40代になると、女性でも薄毛で悩む方が増えてきます。薄毛は遺伝といわれることもあるので、遺伝なら仕方ないと諦めている方も多いでしょう。この記事では、女性の薄毛の仕組みや原因、ケアの方法などを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

女性の薄毛は遺伝によるもの?
男性と女性の薄毛はどう違うのか
女性の薄毛のメカニズム
女性の薄毛の特徴
女性の薄毛は遺伝以外の要素も
女性の薄毛の主な原因
要因1:不規則な生活習慣
要因2:ストレス・睡眠不足
要因3:頭皮への刺激
要因4:脱毛を引き起こす持病
要因5:出産などによる休止期
自分でできるケア1:ホルモンバランスの乱れを防ぐ
良質な睡眠をとる
適度な運動
自分でできるケア2:髪に栄養を届ける
食生活を改善する
頭皮・育毛ケアアイテムを使う
まとめ
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女性の薄毛は遺伝によるもの?

「薄毛は遺伝する」というイメージを持っている方は少なくありません。確かに、「遺伝に性別は関係ないのではないか」などと考えると女性にも遺伝することはありそうなイメージです。

しかし、女性の薄毛は男性よりも遺伝の影響が小さいといわれています。遺伝の影響が少ないということは、親が薄毛でなくても、自分は薄毛になる可能性もあるということです。薄毛の悩みをケアするには、女性ならではの薄毛のメカニズムを知ることが大切です。

男性と女性の薄毛はどう違うのか

薄毛のメカニズムや特徴は、男性と女性で少し違います。具体的にどのように違うのかを確認しておきましょう。

女性の薄毛のメカニズム

男性の薄毛が進行する原因は、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素の影響で変化して、毛根に存在する受容体と結合するからです。5αリダクターゼの分泌量や受容体の有無などは遺伝の影響を受けるといわれています。

一方、女性の薄毛は女性ホルモンの分泌量が減ったりテストステロンが増えたりするなど、ホルモンバランスが乱れることが主な原因です。男性の薄毛を「AGA(男性型脱毛症)」と呼ぶのに対して、女性の薄毛は「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼ばれています。

このように、男性の薄毛と女性の薄毛では、症状も異なるのが特徴です。

女性の薄毛の特徴

女性の薄毛は「びまん性脱毛症」が多い傾向があります。びまん性脱毛症とは全体的に薄毛になる症状のことです。特に前頭部から頭頂部にかけての脱毛が増え、生えてくる髪も細くて短くなることで、つむじや分け目あたりの髪の密度が低下します。このような脱毛と髪質の変化により、頭頂部を中心に全体的に薄くなるのが女性の薄毛の特徴です。

男性の場合は前頭部や頭頂部の髪が完全に抜け落ちて無毛になりやすいのですが、女性の場合は無毛になることはほとんどありません。

女性の薄毛は遺伝以外の要素も

女性の薄毛はホルモンバランスの影響が大きいといわれています。ホルモンバランスは遺伝よりも普段の生活が関係しているため、ホルモンバランスを崩さないような生活習慣を心がけることが大切です。

ほかにも、刺激や体の状態など、さまざまな環境的要素が重なっていることもあります。薄毛を引き起こす可能性のある要因を把握して、それぞれの要因に合った適切なケアを行いましょう。

女性の薄毛の主な原因

女性の薄毛は、主に5つの要因が挙げられます。ひとつずつ確認してみましょう。

要因1:不規則な生活習慣

不規則な生活習慣は肌のコンディションや健康に悪影響を及ぼすだけでなく、薄毛を引き起こすことがあります。生活リズムが崩れていたり暴飲暴食などをしたりすると、自律神経も乱れて髪の成長が止まってしまうからです。

また、喫煙している方や肥満傾向の方は、薄毛になりやすいことも分かっています。薄毛対策のために肥満を何とかしようと考えて過度なダイエットをすることも逆効果です。

要因2:ストレス・睡眠不足

ストレスや睡眠不足も薄毛の要因のひとつです。たとえば、ストレスが溜まると、コルチゾールというホルモンが分泌され、女性ホルモンの分泌が抑制されることでホルモンバランスが崩れます。

睡眠不足の場合は女性ホルモンの分泌をコントロールしている視床下部の機能が低下して、ホルモンバランスが乱れてしまいます。ホルモンバランスの乱れはFAGAや休止期脱毛症などの薄毛につながる大きな要因です。

要因3:頭皮への刺激

頭皮への刺激が薄毛の要因となることもあります。カラーやパーマは頭皮へのダメージが強いため、頻繁に行わないよう気をつけましょう。毎日使用するシャンプーの洗浄力が強かったりすすぎ残しがあったりしても、頭皮への刺激となります。

薄毛対策で行っているマッサージも、爪を立ててしまうと頭皮の刺激となり逆効果です。ブラシで軽く頭皮を叩いて刺激を与えることも避けましょう。必要以上に頭皮に刺激を与えないためにも、正しい頭皮・髪のケアを意識しなければなりません。

要因4:脱毛を引き起こす持病

薄毛の要因は、心身の状態や刺激だけではありません。実は何らかの疾患が脱毛を引き起こしている可能性もあります。たとえば、甲状腺の病気です。病気で甲状腺の機能が低下すると、新陳代謝も低下して髪が生え変わりにくくなってしまいます。

ほかにも、膠原病や貧血、内蔵の病気があることで薄毛になることもあるため注意が必要です。何らかの心当たりがある場合は、なるべく早めに医師に相談してみましょう。

要因5:出産などによる休止期

通常、髪は成長が始まると数年かけて丈夫な髪に育ちますが、出産やストレス、過度なダイエットにより成長を始めた髪が数ヵ月で退化し始めて脱毛することがあります。これが休止期脱毛症です。

休止期脱毛症には「急性休止期脱毛」「慢性びまん性休止期脱毛」「慢性休止期脱毛」の3種類があります。なかでも出産によって起こる急性休止期脱毛は急激に脱毛するため、円形脱毛症と間違われやすい種類です。しかし、時間がたてばもとに戻るので心配いりません。

自分でできるケア1:ホルモンバランスの乱れを防ぐ

薄毛対策として、自分でできるケアがあります。1つ目はホルモンバランスの乱れを防ぐことです。

良質な睡眠をとる

良質な睡眠は、成長ホルモンの分泌を促したり、ストレスを緩和したりする効果があるため、ホルモンバランスに影響を与えます。特に、22~2時の間は成長ホルモンが分泌される時間帯といわれている大切な時間帯です。毎日成長ホルモンが分泌される時間帯を含む6時間以上の睡眠を心がけましょう。

寝る前はスマホやパソコンの操作を控える、毎朝朝日を浴びてしっかりと朝食をとる、日中は適度な運動をすることが良質な睡眠をとるためのポイントです。

適度な運動

適度な運動は、代謝や自律神経の働きをアップさせてホルモンバランスに良い影響を与えます。適度な運動の目安は、少し息が上がるくらいの速度で毎日30分以上のウォーキングをすることです。

なかなかまとまった時間がとれない場合は、足の指でじゃんけんをする、その場で足踏みをするなどの簡単な運動を取り入れるだけでも違います。デスクワークの方は、1時間に1回程度立ち上がって体を伸ばし、血行を良くしましょう。

自分でできるケア2:髪に栄養を届ける

自分でできる2つ目のケアは、食生活の改善やケアアイテムで髪に栄養を届けることです。

食生活を改善する

食べ物のなかには髪の成長に欠かせない栄養が含まれているものが多くあります。食生活が乱れている方や過度なダイエットをしている方、偏食傾向にある方は、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

食生活は意識していても、飲酒や喫煙を控えなければ効果が期待できません。飲酒は髪の成長に欠かせない栄養を消費し、喫煙は血流が悪くなることで頭皮に栄養が届きにくくなるため避けましょう。

頭皮・育毛ケアアイテムを使う

頭皮のケアや育毛促進などのアイテムを使うのも効果的です。たとえば、髪にハリやコシを与えて育毛を促すための育毛剤があります。育毛剤には頭皮や髪に良いとされる成分が含まれているので、マッサージと併用するのがおすすめです。

頭皮の環境を整えて育毛を妨げるトラブルを回避する、シャンプーなどのケアアイテムもあります。刺激の強いシャンプーを使用していると、頭皮は毎日刺激を受けることになります。抜け毛の原因となる頭皮トラブルを防ぐためにも、頭皮に優しい成分でできているシャンプーを選びましょう。

まとめ

女性の薄毛は主にホルモンバランスの乱れが影響しています。不規則な生活やストレス・睡眠不足などの環境や頭皮への刺激、病気などさまざまな要因があるので、当てはまる部分はないか思い返してみましょう。ホルモンバランスの乱れを防いだり髪に栄養を届けたりするなどのケアは自分でも行えます。どれも簡単にできるため、日々意識して生活することが大切です。

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