公開日:2013.04.09 更新日:2016.04.17
脱毛症
毛髪は、成長期→退行期→休止期→脱毛というヘアサイクルを繰り返しています。
そのため抜け毛は、1日100本程度ならば、自然現象なので心配はいりません。
ただし、それ以上髪が抜けるようであれば、脱毛症という病気が疑われます。
脱毛症は以下の症状に分類されます。
・休止期性脱毛症……毛髪が休止期のままで髪が細くなる脱毛症
例:接触皮膚炎、脂漏性(しろうせい)脱毛症、フケ症にともなう脱毛、男性型脱毛症
・休止期脱毛状態……毛髪が休止期のまま、活動を再開しないもの
・全身状態、疾患に伴う脱毛症……身体の状態や病気による脱毛症
例:栄養障害による脱毛(ダイエット、鉄欠乏性貧血など)、内分泌疾患に伴う脱毛
(甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進など)、膠原病(こうげんびょう)に伴う脱毛症
・薬剤による脱毛症……薬剤の副作用による脱毛症
例:抗がん剤投与、副腎皮質ホルモン(ふくじんひしつホルモン)剤など
・感染による脱毛症……菌などの感染による脱毛症
例:頭部白癬(カビの一種)による脱毛、細菌感染による脱毛、梅毒(ばいどく)性脱毛症
・機械的(外傷性)脱毛症……外的な原因による脱毛症
例:新生児後頭脱毛、牽引(けんいん)性脱毛症、圧迫性脱毛症、トリコチロマニア(抜毛癖)
・瘢痕(はんこん)性脱毛症……瘢痕化した皮膚の毛根が破壊されることによる脱毛症
例:やけど、X線治療、おできなど