公開日:2013.04.11 更新日:2016.04.17
粃糠性(ひこうせい)脱毛症
乾燥したフケ(=乾性フケ)が毛穴周辺を塞ぎ、ホルモンのバランスなどにより頭皮の常在菌が異常繁殖して
毛根が炎症し、脱毛に至るという症状を指します。
発症の原因や抜け毛に至るプロセスは脂漏性脱毛症とよく似ており、
場合によってはそれらが複合的に発症するケースもあります。
乾性フケの発生原因は、ストレスや食生活の乱れの他に、洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったことで、
頭皮に必要な皮脂を除去しすぎることによって起こります。
脂漏性脱毛症と粃糠性脱毛症のはっきりとした違いは、前者が過剰な皮脂の分泌によるものに対し、
後者は頭皮の角質異常により、角質がはがれおち、大量のフケをともなうといったところにあります。
粃糠性脱毛症はフケがカサブタ状になり、毛穴を塞いでしまうほど大量のフケが異常発生してしまう疾病ですので、
「近頃フケがたくさん出るようになった」程度ではまず粃糠性による脱毛にはなりません。
しかし、あまり大量にフケが出続けるようであれば、一度医師による診断を受けることをおすすめします。
完全に粃糠性脱毛症が進行してしまった場合、または、伝染性の皮膚疾患による角質異常である場合は、
頭皮の炎症をおさえる必要性がありますので、皮膚科での診療が必要となります。