公開日:2014.09.03 更新日:2016.04.17
分娩後脱毛症(ぶんべんごだつもうしょう)
分娩後1~2ヶ月に生じる脱毛のことです。産後脱毛症ともいいます。
これは通常の抜け毛とは違い、産後に起こる特有のものですので、
通常の抜け毛や男性型脱毛症(AGA)などの原因とも全く違います。
女性ホルモンのバランスによるものだと言われています。
妊娠中はプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが上昇します。
このため、妊娠中に髪の毛が増える方もいますが、
これは、本来抜けてしまうはずの髪がそのまま成長し、髪の寿命が長くなるからです。
その後、プロゲステロンの分泌が低下し、毛の周期が一斉に休止期に入るために
成長していた髪の毛が一気に抜けます。
疾患のように思われますが、生理的な脱毛で、だいたい半年くらいで
元の状態に戻ると考えてもよいものです。